子どもたちへの携帯電話禁止の是非が問われていますが、禁止にする理由としてネットの危険性があります。その中でも問題とされているサイトとして、中学生、高校生によく利用されている「プロフ」というものがあります。
今回は、その「プロフ」の問題について私の感じたことをまとめてみました。
まず、プロフの危険性に関しては、下記記事が参考になります。
●夏休み企画1:中高校生とプロフの危険な実態:尾花紀子「IT時代の子どもたちへ」-PC Online
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中学生、高校生だけではなく、いまや小学生ユーザーも増えている「プロフ(=プロフィールサイト)」や「REAL(リアル=リアルタイムブログ)」。特に、「前略プロフィール」というサイトに代表されるプロフは、アンケート項目に答えるように書き込んでいくだけで簡単にプロフィールページが作れる設計になっているため、「プロフを持つのならこんなことに気を付けよう!」という注意点を学ぶ前に作り始めてしまう子どもたちが大勢います。
(中略)
【職業】や【学年】に学校名をはっきり書いている子も多々います。【住んでいるところ】だけではなく、「こんな子、仲良くしましょ♪」を書く【絡むーちょ】に自宅や学校の地区名や最寄り駅を記載する子も比較的よく見かけます。【よく遊ぶところ】が表示されていれば、行動範囲も分かります。愛称や本名とともに写真が載っていて、身長のような具体的な見た目の特徴も分かり、住んでいる・学校のある・よく遊びに行く等の場所まで公開されているのですから、駅で待ち伏せされたり、跡をつけられたりというような怖い目に遭う子が出てくるのも当然です。
---------引用ここまで-------------
ここで紹介されている「前略プロフィール」はパソコンからもアクセスできるので、どういう状況なのか自分の目で確かめてみるといいでしょう。
●前略プロフィール
ここで、「フリーワード検索」というフォームがあります。文字通り、たくさんのプロフの中から、特定のキーワードが含まれているページを表示してくれる機能です。
試しに、「小学生」で検索してみましょう。
●前略プロフィール内において「小学生」で検索した結果
表示されたものが、ページ内に「小学生」というキーワードを含むプロフです。
それぞれ、表示されたプロフを確認してみてください。
いかがでしたか?
ショックを受けたのではないでしょうか?
プリクラの写真をそのまま貼り付けていたり、通っている学校名がそのまま書かれていたり、さらに友達のプロフへのリンクが貼り付けられていますので、交友関係が分かったりします。
また、彼らと出会いを求めている大人らしきプロフもあります。この大人たちのプロフを見れば分かりますが、「フリーワード検索」でHITさせるために、いろんなキーワードを埋め込んでいます。
これが現状です。
一度、ご自身の出身校や勤務している学校名を入れて検索してみてください。
私の出身校で検索するとたくさんのプロフがHITしました。
それだけ、彼らは自分の個人情報を公開しているのです。
mixiをやっている人は分かると思いますが、mixiの場合は、自分のプロフィールを公開する範囲を自分で決めることができます。友人にのみ公開する、あるいは「mixi会員全体に公開する」などです。決してmixi会員以外の不特定多数に公開されることはありません。
しかし、この「前略プロフィール」はその選択権はなく、プロフを作った瞬間に不特定多数に公開されてしまうのです。このことをどれだけ子どもが理解しているのか不明です。
実は、私も1年ほど前にプロフを作りました。何が面白いのかを理解するためです。
●私のプロフ「kobakenのプロフィール」
結局、私にとってはちっとも面白くありませんでした。
しかし、通勤時間に様々なプロフを読むことによって(何をしているんだ私は)、彼らが何を求めてこのプロフを利用しているのかがわかってきました。それは下記2点です。
(1)友達とのコミュニケーション
ページの一番上の項目【HN】(ハンドルネーム)を頻繁に更新している人が結構います。何を更新しているかと言うと、「今何をしているのか」を書き込んでいるのです。友人に自分が今どこで何をしているのかを知らせているワケですね。
また、最近は【myリンク】という項目に「REAL」という機能も追加されました。ここには、まさに今自分が何をしているのかが随時書き込まれています。
(2)出会いを求めている
「夏休み暇だからみんな誘って」などと、自ら出会いを求めているケースです。かなり気軽な気持ちで書いているのだと思います。もしかしたら、友達向けのメッセージなのかもしれませんが、あからさまに遊び相手を探している書き込みもあります。
感じた問題点。まず、この「前略プロフィール」を運営している楽天の取り組みです。
このように、公開した瞬間に誰でも公開されてしまうということを、プロフ作成時に注意喚起するなり、そもそも許可したユーザにしか公開できないようなシステムとすべきだと思います。
下記のような取り組みでは不十分だと思います。
●ガイアックスと楽天、「前略プロフ」の安全性向上に向けて監視サービスで連携
そして、子どもたち、親への教育。子どもにはしっかりと危険性を教える。親としては、何よりもまず、上記のような現状を自分の目で確かめて見ることが必要でしょう。
ただ、どうもこのプロフで積極的に自分の情報を開示し、出会いを求めているメッセージを残している子どもたちのプロフ文面や写真を見ると、何かしら「寂しさ」を感じずにはいられません。
おそらく、経験の豊富な先生方であれば、生徒の性格や家庭環境、プロフの文面などから、本質的な課題がわかるのではないかと思います。ぜひ先生方も実際に、このようなサービスに触れてみていただきたいと思います。そこから解決策が生まれると思っています。
私は先日、もう一つのブログで、自分自身の体験から、インターネットを利用する利点について述べさせていただきました。
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------以下引用--------------
私にとってインターネットとは何なのか?
この15年間を振り返ってみての結論は、
「インターネットは人見知りする人にとっての、人脈構築強制ツールである」
ということです。
ただし、こう結論付けるためには前提があります。それは
「Webサイト上で、自分の考えや成果物を公開する」
「その際に本名を名乗る」
ということです。
----------引用ここまで-----------------
「本名を名乗る」としていますが、これはあくまで、自分の発信する情報による影響や危険性を理解した上での話です。これにはネット上でのコミュニケーションの経験が必要です。
ネットのデメリット、メリットを十分理解した上で、実践・体得させていく。
それこそ、ネットを正しく活用できるようにするための教育だと思っています。
今さらネットのない世界になんて戻れないのですから。