子供に対する情報モラル、ネットリテラシー教育のビジョンがまったく感じられない条例案。
●小中学生のケータイ所持禁止 石川県条例案に異論-J-CASTニュース
●小中学生の携帯電話を一律規制--石川県の条例案に陳情書-CNET Japan
携帯電話の学校への持込み禁止ではなく、持たせないよう親に努力義務を課す条例案が、石川県議会に提出されたそうです。
-------------以下引用(J-CASTニュース)-------------------------
石川県議会では2009年6月17日、「いしかわ子ども総合条例」の改正案が提出された。改正案では、携帯電話がいじめや犯罪などの原因になりかねないとした上で、小中学生の保護者に対しては「防災、防犯や特別な目的がある場合を除き、携帯電話を持たせないよう努める」ことをうたっている。条例案は29日に可決される見通しだという。
-------------引用ここまで--------------------
最初に感じたのは、これはビジョンなき対処療法だなあということです。
「こんな条例はおせっかいだ」と言いたいですね。私なら、子供の対して携帯電話を禁止するより、むしろ、テレビのくだらない番組視聴を禁止します。
決めるべきは、
携帯電話を持たすべきか、持たさないべきか?ではないと思います。
テレビを見せるべきか?見せないべきか?でもないでしょう。
テレビであれば、いい番組は見せるし、くだらない番組は見せない。
インターネットにおいても、いいサイトは見せるし、くだらないサイトは見せない。
それだけのことだと思います。
じゃあ、いいサイトと悪いサイトってどうやって判別すればいいのでしょうか?
テレビにおいて、子供にとっていい番組か、くだらない番組かを判断するのは、親が行ってきました。
しかし、インターネット上のWebサイトは、テレビ番組数よりも遥かに多くチャンネル数(=Webサイト数)があり、親がその全体像を把握することは到底できません。
ましてや、そのサイトの中身がSNSやプロフ、掲示板ともなると、もはやお手上げ状態になっています。まったく未知の世界とお感じなのでしょう。
そこで、いいサイト、悪いサイトの判別をサポートしましょうという目的で導入が進んでいるのが、フィルタリングサービスなのです。
分からない人はそういうサービスを積極的に利用すればいいと思います。
ただし、今の携帯電話のフィルタリングサービスでは、有益なサイトも必要以上にフィルタリングされてしまうため、もう少しこちらでカスタマイズできるような仕様になって欲しいと思います。
私であれば、フィルタリングサービスを利用した上で、子供に使わせてみたいサイトは、自分の携帯電話を一緒に使って利用するでしょう。
今回の条例は、
●分からない→分からないものには触れさせなければ問題はおきない→携帯電話所持禁止
という思考です。いや、思考停止です。
これは我が家の方針ですが、携帯電話もネットも今後、無くなることはないのですから、使いこなせるようになっておいた方がいいと思っています。いまや、高校生携帯電話所持率は96%といわれています。
小中学生の間、携帯電話を禁止したからといって、その子が高校生になったときに安全に使えるとは限りません。
将来的にネットは社会の中でどのようなインパクトをもたらすのか?世界の動向はどうか?それを考えた上で子供に何を教育しておくべきなのかを思い描かなければなりません。
「今後のネット社会の発展を想定して、道具として、ネットの利点を最大限活用できるようリテラシーを身につけさせる」というのが私の考えです。今後のネット社会の発展については、またこのブログで書いていきたいと思っています。
親は、子供の教育・成長に対してビジョンを持つべきですから、携帯電話の所持に関しても、各家庭の方針にゆだねるべきでしょう。
親は子供の教育を、学校や自治体にアウトソーシングすることのないようにしたいものです。
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